イソジン

2016年01月27日

イソジンが変わる?
うがい薬で有名な「イソジン」ですけど、2016年4月から塩野義製薬が販売することになったそうです。

「それが何?」なんて声が聞こえてmiris spa全身按摩きそうですが、実はこれまでイソジンは明治は販売していたのですが、これは明治が国内で作って売る権利をイソジンの商標を持っているアメリカのムンディファーマとの契約によって成り立っていたもので、どうやらこの契約が切れて、明治に代わり塩野義製薬が一般医薬品の独占的な販売契約を結んだのだそうです。

とは言え混乱しそうなのが、イソジンでお馴染み尖沙咀按摩のカバのキャラクターは明治が引き続き使用するとのことで、イソジンと同じ成分の商品を販売するそうです。

イソジン
まぁ、これまでのイソジンと全く同じ商品の名前が代わって出てくるだけならまだしも、「イソジン」という名前の製法違いの別の商品も出てくるわけですから、消費者側の混乱は避けられないでしょうね。
これまでイソジンの効き目があった人は2014年4月以降は「イソジン」を買うのではなく、カバのパッケージの「明治うがい薬」を購入しなければmiris spa按摩なりませんし、かたや2014年4月からの「イソジン」にもカバのキャラクターを使用したパッケージが登場してくるようですから、ますます混乱しそうです。  

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んだと思う

2016年01月07日

「そうじゃないの。考えを変えたわけじゃないのよ。絶対にうまくいかせたいと思ってるから、何かミスがないかを確認したいだけなの」
 彼女の声には取《と》り繕《つくろ》うような響きがあった。昭夫の機嫌を損ねてはいけないと思っているようだ。
 彼はせわしなく煙草を吸い、早々に一本を灰にした。
「二人で何度も計画を見直したじゃないか同珍王賜豪。その上で、これならうまくいくはずだという結論を出した。後はもう運を天に任せるしかない。俺はもう腹はくくったんだ。おまえも今さらじたばたするな」
「だから、じたばたしてるわけじゃないんだって。何か見落としがないか、確かめたいだけ。あたしだって覚悟は決めてるわよ。さっきだって、うまく演技したでしょ。刑事、どんな顔をしてた?」
 昭夫は首を傾げた。
「どうかな。おまえの声を演技だとは気づかなかったと思うけど、どこまで印象に残ったかはわからんな」
「そうなの?」八重子はやや失望したようだ。
「実際に婆さんが暴れているところでも目にすれば、かなりインパクトが強かったと思うんだけど、そんなわけにいかないもんな。──ところで、婆さんは?」
「さあ……部屋で寝てるけど同珍王賜豪
「そうか。──直巳は何をしている?」
 昭夫の問いに八重子は即答しない。眉根を寄せ、考え込んでいる。
「なんだ、またゲームか」
「違うわよ。あの子にも計画を話したから、それについていろいろと考えているんだと思う。あの子だって、すごく傷ついてるんだから」
「多少の反省が何になるというんだ。とにかく、ちょっと呼んできなさい」
「何する気? 今ここで叱ったって──」
「そんなことしないよ。今度の計画をうまくいかせるためには、俺たち全員が完璧に嘘をつきとおさないといけないんだ。少しでも辻褄《つじつま》の合わないことがあれば、警察は徹底的にそこをついてくるぞ王賜豪主席。だから予行演習をしておきたい」
「予行演習?」
「警察は直巳からも話を聞こうとするだろう。その時に話がしどろもどろになったり、矛盾が出てきたりしたらまずい。しっかりと打ち合わせておかなきゃ、尋問は乗り切れない。だから俺が事情聴取の予行演習をしてやるといってるんだ」
「そういうことなの……」八重子は目を伏せた。何やら考え込んでいる様子だ。  

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你就是我心中的幸福滿屋

2015年12月17日


遇見你的那一刻是我心裏最燦爛的悸動,臉上竟然露出久違的笑容,天地萬物都成了虛無。我竟然不敢相信自己還能有那份熱情和渴望。

愛上你是我心中最美的期待,慶倖我等到同珍王賜豪了自己想要的愛情,從荒蕪到芳菲、從平靜到熱烈、從冷漠到釋放,這是我從未想到過的改變。有你陪伴的日子是我生命中的天堂,有你就仿佛擁有整個世界;可以不吃、不睡,想著你的一切,被甜蜜裝得滿滿的
今生,你若為蓮,我便惜蓮;你若為花,我便護花;你若為蝶,我便隨君舞天涯。你若不離,我便不棄!

相信人世間有一種相遇不是在路上,而是Diamond Water在心上;有一種守候不在於朝朝暮暮,而是心心相攜。生命中有一份真情只要付出,便是幸福,一聲懂得便是花開。

今生與你千裏姻緣,攜手相戀、唇齒相依、十指相扣的纏綿。願得一人心,白首不相離的癡覺。此去經年伴你天涯不言悔,只為回眸處你能看到我的淺笑嫣然。時光靜好,與君語;細水長流,與君同;繁華落盡;與君老。親愛的,真的好想牽著你的手,感受你掌心的溫度;真的好想與王賜豪醫生你攜手看花、並肩賞月;一起看朝霞起、夕陽落。執一縷淡淡的清歡,與你一起慢慢變老,做你手中的寶。每天清晨陽光與你同在,就是我此生最大的幸福!  

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自分がもう助か

2015年11月20日

「?」
「女……」
「女って何?アタシだよっ!湧奈!」
言いつつ、湧奈は肌膚評估携帯を取り出す。
「もしもし!救急車をお願いします!人が!伸羅が!血が……!」
が、まともに話すことができない。
『落ち着いてください!場所は!?』
「ば、場所?」
『あなたがいる場所です!』
「あ、えと……」
頭の中は真っ白であった。
「ここ、どこ……?」
携帯を取り落とした。涙がこぼれ始めた。相手は湧奈に訊くのを諦めたようだった。
『この電波はどこか婚禮統籌文憑課程ら出ている!?』
 逆に伸羅は、湧奈の声でわずかに意識を取り戻した。
「見た……こ、と、ある……顔……」
「当た、当たり、前でしょ……」
湧奈は嗚咽しながら言う。
「姉妹、か、親戚、か……」
「何を……」
「……恨み、だ……」
「伸羅!目覚ましてっ!」
そこまで言って、湧奈は咽せてしまった。
 が、伸羅は冷静だった。視界がますますぼやけるのを感じ、らないと、悟った。だからこそ、冷静になれた。
 あと、言わなきゃいけないことは……
 伸羅は倒れた。湧奈はそれを受け止めたが、その血を見まいと、おもわず目をそらしてしまった。しかし、湧奈の耳が近くにあることは、伸羅にとっては好都合だった。もう、ほとんど声がでないのだ。
「湧奈……」
湧奈は嗚咽しながらも、耳をすました。
少し間が空いてから、微か糖尿病性黃斑水腫な声が聞こえた。
「恨むなよ……」  

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まゆのあいだ

2015年10月23日


 ――ああ、どうしてあのとき、じぶんはむりにでも、由美子を家の前まで送ってやらなかったのだろう。じぶんさえついていれば、こんな恐ろしいことは起こりはしなかったのだ。
 新聞には、あまりくわしいことは出ていないが、由美子はひどいけが[#「けが」に傍点]でもしたのではなかろうか。
 そう考えると、すべての責任がじぶんにあるような気がして心配でたまらない。そこで俊助は、すぐその足で由美子兄妹を見舞ってやることに決心した。
 吉祥寺まで電車を乗り越して、昨夜の森のなかをぬけてゆくと、小川の土手にさしかかった。
 と、そのとき、ふとみょうなものが俊助の目にとまった。土手の上一面に咲きみだれた秋草のあいだに、なにやら赤いものがちらついている。
「おや、なんだろう」
 俊助はおもわず身をかがめ、その赤いものをすくいあげたが、そのとたんかれはハッとしたように顔色を動かした。それは見おぼえのある由美子のマフラーであった。しかもまんなかから、もののみごとにプッツリとたち切られ、土足でふみにじったようにいっぱい泥がついているのである。
 俊助がその泥をはらい落としているとき、うしろのほうで、草をふむ足音が聞こえたので、ハッとしてふりかえると、ひとりの男が、木立のあいだに立って、じっとこちらをながめている。
 俊助はその男のようすを見ると、おもわず身がまえた。
 昨夜の男だ。昨夜国電のなかで、由美子をおびやかしたあの男なのである。
 男のほうでも、俊助の顔を見るとちょっとおどろいたようであったが、すぐにツカツカと木立のあいだから出てきた。
「きみ、きみ! きみが今ひろったものはなんだね」
 わりあいにおだやかな|声《こわ》|音《ね》なのである。
 俊助は答えないで、無言のまま、じっと相手の顔を見つめている。四十歳ぐらいの小男で、するどい目つきをしていたが、しかし人相は思ったほど|兇悪《きょうあく》ではなかった。
 せいかん[#「せいかん」に傍点]なにも、どこかゆったりしたところが見えるのだ。
「きみ、ちょっとそいつを見せたまえ」
 男はこうしじまのオーバーのあいだから、右手を出した。
「いやだ」
 俊助はマフラーをうしろにかくしながら、一步うしろにしりぞく。
「いいから、こちらへ出したまえ」
「いやだ。きみはなんの権利があってそんなことをいうのだ。きみはいったい何者だ」
「なんでもいい。出せといったら出さないか」
 男はしだいに俊助のほうへつめよってくる。俊助は一步一步しりぞいてゆく。ふたりはグルリと道の上で円をえがいて、こんどは俊助のほうが木立のそばへ追いつめられていった。
 そこにはがんじょうな鉄条網が張りつめられてあるので、しりぞこうにも、もうそれ以上しりぞくことができないのだ。
「きみ、きみ、出せといったらおとなしく出したまえ」
「いやだ!」  

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るかどうかと考え

2015年10月20日

「香代子さん、銀仮面とは何者です。いったいだれなんです」
「知りません、存じません。それを知っているくらいなら、こんな苦しみはいたしません。あいつはじつに恐ろしいひとです。あたしたちのすることは、いつもどこかで見ているのです。ひょっとすると、いまあたしがこんな話をしていることも、あいつは知っているかも知れません。ああ恐ろしい、銀仮面!」
 香代子は両手で顔をおおうと、風のなかの枯れ葉のように、肩をぶるぶるふるわせた。
 ああ、それにしても銀仮面とは何者か。そしてまた、さっき金田一鑽石能量水 消委會耕助がいった、ダイヤよりもっとたいせつなものとは、いったいなんのことなのだろうか。
その夜の十二時ちょっとまえ、文彦はただひとり、さびしい井の頭公園の池のはたに立っていた。
 きみたちも覚えているだろう。銀仮面はおかあさんを連れ去るとき、あすの晚十二時に、黄金の小箱を持って、井の頭公園へくるようにという手紙を、文彦の家のポストのなかへ投げこんでいったことを!
 おかあさんが宝石丸にとらえられていることが、わかったいまとなっては、銀仮面がその約束を、守るかどうか、うたがわしいと思ったが、それでも、念のために、いってみたらよかろうという、金田一耕助の意見で、文彦はいま、黄金の小箱をポケットに、公園のなかに立っているのだった。
 公園には金田一耕助と等々力警部、ほかに刑事がふたり、どこかにかくれて學生交流いるはずなのだが、文彦のところからは見えない。
 空はうっすらと曇っていて、ほのぐらい井の頭公園は、まるで海の底か、墓地のなかのようなしずけさである。井の頭名物のひとかかえ、ふたかかえもあるような、スギの大木がニョキニョキと、曇った空にそびえているのが、まるでお化けがおどっているように見えるのだ。
 文彦はそういうスギの大木にもたれかかって、さっきからしきりにからだをふるわせていた。こわいからだろうか。いや、そうではない。銀仮面が約束どおり、おかあさんを連れてきてくれると、きんちょうのためにからだがふるえてくるのだ。
 おかあさん、おかあさん……。
 文彦は心のなかで叫んだ。おかあさんさえ帰ってきてくれたら、ダイヤもいらない、小箱もいらない、なにもかも銀仮面にやってしまうのに……。
 どこかで、ホーホーと鳴くさみしいフクロウの声。池のなかでボシャンとコイのはねる音。遠くのほうでひとしきり、けたたましくほえるイヌの声……だが、それもやんでしまうと、あとはまた墓鑽石能量水 消委會場のようなしずけさにかわった。
 文彦は腕にはめた夜光時計を見た。かっきり十二時。ああ、それなのに、銀仮面はまだあらわれない。だまされたのだろうか。
 おかあさん、おかあさん……。  

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やがて思い

2015年10月16日

 文彦の答えに耳をかたむけていた老紳士は、やがてふかいため息をついて、
「文彦くん、きみはたしかにわしのさがしている少年にちがいないと思うが、念には念をいれたい。左の腕を見せてくれんか。また、さっきのようなことがあっては……」
 さっきのようなこととはなんだろう。そしてまた、なぜ左の腕を見せろというのだろう。……文彦はまた、なんとなくうす気味悪くなってきたが、そのときだった。あの奇妙な購物商店物音が聞こえてきたのは……。
 どこから聞こえてくるのか、隣のへやか、天じょううらか……いやいや、それはたしかに地の底から聞こえてくるのだ。キリキリと、時計の歯車をまくような音。……それがしばらくつづいたかと思うと、やがてジャランジャランと、重いくさりをひきずるような音にかわった。
 武蔵野のこの古めかしい一軒家の、地の底からひびいてくるその物音……それはなんともいえぬ気味悪さだった。

「おじさん、おじさん、あれはなんの音ですか?」
 文彦は思わず息をはずませた。老人もいくらかあわて旅遊市場分析たようだったが、しかし、べつに悪びれたふうもなく、
「そんなことはどうでもよい。それよりも文彦くん、早く左の腕を見せておくれ」
 物音はいつの間にかやんでいた。文彦はしばらく老人の顔をながめていたが、きって上着をぬぐと、グーッとシャツのそでをまくりあげた。老人はくいいるように、左の腕の内側をながめていたが、
「ああ、これだ、これだ。これがあるからには、きみはたしかにわしがさがしていた文彦だ」
 老人の声はふるえている。それにしてもこの老人は、いったいなにを見たのだろう。
 文彦は左腕の内側には、たて十ミリ、横七ミリくらいの、ちょうどトランプのダイヤのような形をした、|菱《ひし》がたのあざがあるのだ。文彦はまえからそれを知っていたが、いままでべつに、気にもとめずにいたのだった。
「おじさん、おじさんのいうのはこのあざのことですか?」
「そうだ、そうだ、それがひとつの|目印《めじるし》になっているんだよ」
「それで、おじさん、ぼくにご用というのは……」
「実はな、あるひとにたのまれて、ずうっとまえからきreenex 膠原自生みをさがしていたんだよ。やっと望みがかなったわけだ」
「おじさん、あるひとってだれですか?」  

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お話あるじゃ

2015年10月13日

 しまった。
 口にしてから、小さな後悔が生まれた。
 案の定。リンの右眉が小さく痙攣している。
 リンは子ども扱いされるのを極端に嫌う。解っていたハズなのに。
 余計な一言が多い。小学生の通信簿に書かれていた事を思い出す。
「いや、あのね」
「ご親切鑽石能量水 消委會な忠告ね。どうも、ア?リ?ガ?ト!」
 鳴海の弁解よりも早かった。
 電光石火の如きリンの踵が、鳴海の足を踏み抜く。
 体格のハンデを物ともしない。見事な攻撃。
 あまりの痛みに息を呑んだ。
「まったく、近頃のガキは生意気ね」
 そう言い残し、パイプ椅子にどっかりと腰を下ろした。
 このテーブルの上座はリンの指定席だ。
「酷いよ。リン」
「言葉の暴力には、肉体の暴力よ」
 相変わらずの発言。小柄な中醫針灸がら暴帝の貫禄は十分だ。
 呆れる鳴海を気にする事もなく。ノートパソコンの電源を入れる。
「でも、じゃあなんでライターなんて」
 対面、下座のパイプ椅子に鳴海が座った。
「その小型点火器はアタシが造ったのよ」
「リンが?」
 途端に胡散臭く思える。
「ほら、ランプを擦ると魔神が出てきてってない。あれをヒントにしてね」
「じゃあ、魔神が出てくるとか?」
「そうよ。あれを点火すると、封印が解かれて出てくるってワケ」
「それはスゴイよ! なんでも願いを叶えてくれるんだよね」
 鳴海の脳内にアラビアンな格好で横たわる自分と、その周囲で舞い踊る美女達の
イメージが浮かんだ。
 驚くほど貧相なハーレムのイメージ。

「ううん。そこまで仕込むの鑽石能量水 消委會は面倒だったからさ。魔神を呼び出すだけ」
「へ?」
「だからさ、ただ出て来て、暴れるだけだってば」
「え?」  

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責任者はこ

2015年09月25日

「われわれの光だ」
「さよなら」とか「なむあみだぶつ」
「その仏さまのようなお顔は、決して忘れず、いつまでも語りつぎますぞ」
 手を振るやら、ふしおがむやら、泣き出す者やら、老若男女の人の渦。
 しかし、そのなかでただひとり、こうどなったやつがいた。
「この大泥棒のばかやろう」
 これこそ次郎吉。おれが苦心さんたん、だれも迪士尼美語 好唔好傷つけず、殺さず、火もつけず、亜流をやっつけ、ここまで築きあげた人気と伝説。それをあのにせ者め、さっと盗みとりやがった。
 民衆も民衆だ。おれからめぐまれたやつが、いっぱいいる。おれは盗んだ金のことは忘れても、だれにめぐんでやったかはみんなおぼえている。
 まわりの民衆が次郎吉をどなる。
「あんた、なんてことを言うんだ。江戸っ子の恥さらしめ。ねずみ小僧さまは立派なかただ。あんた、あのかたから金を盗まれたか。あのかたは、あんたのような人から金を盗むわけがない。このばか。ぶっ殺すぞ」
 殺気だったまわりの連中に袋だたきにされながらも、次郎吉は馬の上のうっとりした表情のにせ者にむかって、叫ぶのをやめない。
「この、うすぎたない泥棒やろうめ。あんなやつを出現さ卓悅せるなんて、神も仏もないのか。やい、泥棒。きさまなんか人間のくずだ。犬畜生よりも劣る……」

 江戸からかなりはなれた地方の、ある藩。さほど大きな藩ではない。しかし、よくまとまっており、なにも問題をかかえこんではいない。平穏と無事のうちに日々が過ぎてゆく。
 しかし、いま城中の奥まった一室において、藩の上層部の者たちによる会議が開かれていた。会話が盗み聞きされないよう、厳重な警戒の上でだ。上層部とは城代家老と、そのほか三人の家老、さらに町奉行、勘定奉行、寺社奉行、合計七人。藩の要職といえば、このほかに藩主
と、江戸づめの家老二人がいる。だが、殿はいま|参《さん》|勤《きん》|交《こう》|代《たい》で江戸に出ており、江戸家老もそちらの仕事でいそがしい。つまり、藩の運営の実質的なの七人といえた。
 年配の城代家老が、手紙を示しながら、しかつめらしく深刻な表情で言った。
「じつは、江戸屋敷から手紙がまいった。内容はこうである。先日、殿が江戸城へ登城した時、幕府の役人から、貴藩はこのところ景気がよろしいようで、けっこうでござる、と話しかけられたとのこと。それに対し殿は、いや、とんでもござらぬ、わが藩でゆたかなのは将軍家へ
の忠誠心のみとお答えになった。このことを殿から聞き、江戸家老Dream beauty pro 黑店はさっそくこちらに報告してきたというしだいだ。どうも心配でならぬ」
 若い寺社奉行が発言した。
「そのようなことが、なぜ問題となるのですか」  

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柔らかい表情

2015年09月18日

「珍しいですね、桐谷さんが誰か連れて来るなんて」
お友達ですか、と訊いた川島に曖昧に頷いて、桐谷はメニューを受け取る。

「何食いたい?」
アキにメニューを渡しながら訊ねる。
「桐谷さんが作ってくれるん?」
「ああ」

「あ、俺オムライス食べたい。このデミグラスソースのやつ」
真剣に写真入りのメニューを雋景眺めていたアキが、嬉々と指をさして言った。
「お前、ほんと味覚がガキだな」
からかうように言うと、いいやんか、とアキは拗ねるように返した。
「ドリンクは?」
「えっと。。。アイスラテを、ください」
わかった、と言ってアキの手にしたメニューを上から抜き取ると、桐谷はキッチンに入った。


作業をしながらカウンター越しに店内へ目をやると、他の女性客がちらちらとアキに視線を送っていることに気付いた。
この店に男性が一人で来ることは稀だからという理由もあるだろうが、アキの外見は目立つ。視線の理由は主に後者だろう。

「すっごく目をひく人ですね」
デミグラスソースの入ったケースを冷蔵庫からDream beauty pro 好唔好取り出しながら、川島が声を掛けてきた。
「びっくりしました」
「そんなに目立つか?」
「や、それもですけど」
「何」
卵黄と生クリームを混ぜていた手を止めて、その先を促す。

「桐谷さんが、すごくしてるから」

「。。。そうか?」
「そうですよ」
いつもは硬いのか、と突っ込みたくなったが、やめておいた。

二人分のオムライスを作り、私服に着替えて席に行くと、アキは心底ほっとしたような顔を見せた。
「何固まってんだ」
「なんかめっちゃ見られてる気ぃする。。。なんでやろ。。。俺、どっか変かな」
自分の身体を確かめるように見回して首を捻るアキ雋景に苦笑しつつ、皿とグラスを並べて桐谷も席に着いた。  

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